日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年5月12日話し方の改善方法は思わぬ所にある

 

★トレーニングすれば人前で話せるようになる


ベーシックコースの受講生には、「あがり症で人前で話すのが苦手です。だから今までそういう機会をできるだけ避けてきました。でも仕事で人前に立つことが増え、逃げられなくなりました」という人がとても多いです。そういう人たちは「人前で堂々と話せるようなりたい!」という切実な思いがあるので、取り組み姿勢も真剣そのもの。講師がお願いするトレーニングにも積極的に取り組まれます。その結果、3ヶ月間のコースを終える頃にはあがり症を治して人前で話すことができるようになっていただいています。


★話し方に関する情報を集める


ところで、先日、Aさんというベーシックコースの受講生がこんな話をしてくれました。Aさんもあがり症を治すために受講されています。
ベーシックコースに通うようになってから自分の気持ちに変化がありました。人の話し方がとても気になるようになったのです。例えば『この人、え~、あの~が多いな』とか『この人の滑舌、もう少しはっきりしてると良いのになぁ』など。
一方で、話し方が上手い人からも積極的に学びたいと思うようになりました。この間、テレビである人が話しているのを見ていて『この人の話し方はすごく説得力があるなぁ。でも、どうしてこの人の話に説得力を感じるのかなぁ』などと考えるようになったんです」

Aさんは、話し方を学ぶ場に通うことで日常でも自分の話し方や人の話し方が気になるようになった、ということを話してくれたのですが、私はこの話を聞いてとてもうれしくなりました。というのは、ベーシックコースを受講している期間、受講生の皆さんには常に話し方についてアンテナを張り、考えて欲しいと思っているからです。Aさんがあがり症を治すことだけ意識していたなら、話してくれたようなことはスルーしていると思います。しかし、あがり症改善だけでなく話し方やコミュニケーション全般に意識を向けてくれました。このことは話し方の改善にとても重要なことなのです。

 

★解決方法は思わぬ所から見つかる


なぜならば、話し方で改善したいことの解決方法は、思わぬ所から見つかることがよくあるからです。

Cさんというあがり症の受講生は、あがり症の原因は人の目を見ると怖くなってしまうからだと思っていました。なので、人の目に慣れるまで人前に何度も立てばあがり症は改善できるだろう、と思っていたそうです。しかし、実際にCさんがあがり症を克服したのは、人前で大きな声で話した瞬間でした。それまでCさんは小さな声でしか話せなかったのですが、講師のアドバイスを受け入れて思い切って大きな声で話した途端、度胸がすわったのだそうです。

また別の受講生Nさんは、人と楽しく会話ができるようになりたい、という思いで受講されました。楽しく話すテクニックなどを学べればいいな、と思っていたそうです。しかし、Nさんが人との会話を楽しくできるようになったのは、あいさつをするようになったからでした。ベーシックコースではまず最初に、あいさつの目的や効果的なあいさつの仕方などをお伝えしています。その講義に沿って今までと違うやり方であいさつをしたら、あいさつの後に会話が弾むようになり、ビックリするくらい会話が楽しくなったそうです。


★情報を集めて色々試してみる


話し方は、態度、表情、発声、呼吸、心の持ち方、話す前の人間関係などの要素が絡み合っています。何が話し方の改善に繋がるかは人それぞれです。だからこそ、自分の改善点に直結すると思われることだけでなく、話し方に関する様々な情報を幅広く集め、取り入れるようにして欲しいのです。こうした意識を持てば必ずあがり症を抑えて話ができるヒントが見つかるはずです。

 

★話し方を基礎から学びましょう!


ベーシックコースを受講している3ヶ月間は、先にご紹介した受講生のように、何かと話し方が気になり話し方に関する情報が自然と集まります。実際、この期間に改善したいと思っていたこと以外に様々なことに気付いていただいた受講生も少なくありません。その気付きは「受講者の声」に掲載しています。是非一度ご覧ください!
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